解決!巻き爪のトラブル(前編)


巻き爪が進行すると足の指が痛むだけでなく、痛みを緩和する為に、無意識に痛み少なくなるような歩き方になり気が付くと歩きたかが代わり、日常生活に支障をきたすようになります。

今回は巻き爪を予防・改善するセルフケアについてご紹介していきます。まずは前編では巻き爪になる原因について解説していきます。

 

■巻き爪の基本的な痛みがでる3つの大きな原因

巻き爪とは、爪の両端や片方の端が内側に巻き込んだ爪の状態です。巻き爪になりやすい指は、やはり体の体重が一番かかりやすい足の親指(第1指)です。

この巻き爪になりやすい性別は、パンプスやヒールを履く生活習慣になりやすい女性が圧倒的に多いです。但し男性でも巻き爪の痛みに悩ませられている人は意外と多いです。余談ですが福岡巻き爪センターに来店された男性は女性よりも痛みを我慢して生活していた方が多く、今まで自分であれこれして爪の痛みをしのいできていたり、そもそも痛みがある生活が当たり前になってしまっていて、本当に爪の痛みがどうしようもなく耐えられなくなるまでは危機感はなかったという方が多いです。

足の爪が巻き爪になると巻いた爪の端、特に先端の角が爪のしたの皮膚に刺さるように当り、痛みを引き起こします。この巻き爪による足の指の痛みを、最初は意識的にかばうようになり、徐々に習慣化していき歩き方だけでなく、バランスを保ちやすくする為に姿勢が悪くなる人が多いです。さらにこの姿勢の悪い状態が続くと膝痛や腰痛、外反母趾の進行を引き起こすこともあります。

このように足の指先の痛みだけでなく、体全体の健康にも影響を与える巻き爪ですが巻き爪になる原因の多くは以下の3つです。

1.爪の切り方
2.間違った靴選び
3.歩き方の癖

この3つが巻き爪になる原因のトップ3になります。もちろんこの3つ以外にも巻き爪になる原因はさまざまございますが、今回はこのトップ3について説明いたします。

 

■巻き爪の原因その1 爪の切り方?!

巻き爪になってしまった人で、子供の頃に足の爪の切り方をちゃんとした専門家から教わったことがあるひとは
ほぼいらっしゃらないと思います。

とえいあず、足の指をぶつけたときに生爪にならないようと伸びてきたら短めに切るような認識の人が殆どです。

手の爪は物心がついてくると、他人の目にも良く触れるため、特に女性はTVで紹介されていたケアを実践したり、雑誌の特集やネイルケアの本などを読んでケアを開始するひともいますし、手あれ防止の為にハンドクリームをつける際に一緒に爪に塗りこむ機会にも恵まれやすいです。

しかし、足の爪は夏以外は人目に触れる機会もすくなく、靴を履くことが当たり前の現代人の生活では必然的に靴下やタイツ、ストッキング等も履くため、より人目につきにくいこともあり足の爪のお手入れをする人は男性のみならず女性でもすくなくなります。

さらに手の爪のケア方法はいろいろ紹介されていますが足の爪のケア方法は、殆ど紹介されていません。やっとNHKにて巻き爪の特集が組まれるようになり、少しずつですが足の爪の切り方やケア方法が紹介されはじめた程度です。

こんな感じですから、足の爪の正しい理想的な切り方を知っている人は少なくため、多くの人は、何の疑問も感じずに爪の両端を「ハ」の字に切るきり方(バイアスカット)をしています。この爪をハの字に切る切り方こそが、将来の巻き爪予備軍を作る原因になっています。

では何故、ハの字に切ると巻き爪になりやすいのか?というとそれは爪の構造に秘密があります。爪は縦方向と横方向の繊維で構成されています。この為、ハの時のように爪を斜めに切ると内側に巻きやすくなります。例えば髪や布を斜めに切ると、端がくるくると丸まりやすくなるのと同じ現象です。

そして、ハの字に切ることで爪の両端を切りすぎて深爪になりやすくなります。この深爪の状態で歩行をしていると、歩行により足の指に力が加わった際に、深爪の先端の皮膚が盛り上がりやすくなります。

さらにこの状態が続くと爪は盛り上がった皮膚が障害物となり、まっすぐに伸びにくくなります。そして、やがて暑くなったり、変形してしまい、結果的に爪の巻きを引き起こしてしまうのです。

 

 

■巻き爪の原因その2 靴の選び方

普段履いている靴のサイズや形が合っていないと巻き爪の原因になります。特につま先が尖っていて、足の指や爪に圧迫が加わり続けるデザインの靴はより巻き爪を進行させてしまうことがあります。

まずは靴が小さいと、爪が圧迫されるのはイメージできると思います。この場合は単純に爪に圧迫がつづくことで巻き爪が進行しやすくなります。

逆に靴が大きい場合は、靴の中で足が動きやすくなるため、歩く際に上手に指を使って踏み込むことができないことと爪の先が靴の先に当りやすくなります。爪が靴先に当る1回1回のこと自体は爪に対して負荷はわずかですが継続的に何度もコツコツと刺激が加わり続けると徐々に影響を受け、巻き爪が進行していきます。

このように自分の足に合わない靴を履いている時間が長くなり爪が巻き始めて、長時間過ごしていくと、爪が巻くだけではなく、巻いた爪が足の皮膚に刺激をあたえ、皮膚の炎症へとつながり、さらにこの状態が続くとばい菌が感染しやすくなり、炎症が悪化してしまうことにつながってしまうのです。

 

 

■巻き爪の原因その3 歩き方の癖

巻き爪になる人は、巻き爪になり易い歩き方をしていることが多いです。

少しお話がそれますが、よく巻き爪は遺伝するのかと質問されますが、基本的に巻き爪自体は遺伝はしません。
ただ、遺伝はしませんが巻き爪になり易い体質は遺伝すると考えています。

 

具体的な理由としては、骨格や体質などは遺伝するからです。あなたは、これまでに「成長するにしたがい、親子で後ろ姿や歩き方がそっくりになってきたね」ということを誰かに言われたことはありませんか?

このように骨格や体質が遺伝するということは、必然的に歩き方も似やすくなり、結果的にその歩き方が巻き爪になりやすい歩き方だと、やはり巻き爪になる可能性が高くなります。

では、巻き爪になり易い歩き方はさまざまありますが、今回はその中でも巻き爪で悩む多くの人の原因になっている2つの歩き方につてご紹介いたします。

巻き爪を進行させる1つ目の歩き方は、ガニ股歩きです。

ガニ股歩きは、つま先が外側に向くような歩き方になります。
つま先が外側向いて歩くと、特に足の親指(第1指)に力が入りにくくなります。いまこの記事を読むのを一時的にストップして、実際にガニ股で歩いてみてください。

いかがでしたか?

ほとんど人が足の外側である小指側に体重がかかり、足の親指の力は入りにくく感じたと思います。このようにガニ股歩きになると親指が浮いたような歩き方になりやすくなります。

爪はもともと、歩行時に地面からの力を受け止める為に、巻いています。そして、地面(下)からの力が加わることで爪の巻きが緩和され平らになります。

しかし、ガニ股歩きのようにつま先が外を向くような歩き方をしていると爪には地面からの力が加わりにくくなるため、歩行時に爪に地面(下)からの十分な力がかからず爪が巻きやすくなります。

 

巻き爪を進行させる2つ目の歩き方は、内股歩きです。

具体的には膝が内側に入ってしまう歩き方です。
膝が内側を向いてあるくと足の親指の内側に重心がかかり、親指自体も内側に倒れやすくなります。では、いま一度この記事を読むのを一時的にストップして、実際に内股で歩いてみてください。

いかがでしたか?

ほとんどの人が親指の内側に体重がかかり、人によっては親指の骨が痛むような感じがした人もいると思います。
この状態で歩行を続けると、親指の内側に下からではなく、横からの過剰な力がかかる為、爪の巻く力を増幅させることになり、爪が巻きやすくなります。

 

 

■巻き爪の正しいセルフケアはどうすればいいの?

爪の切り方や靴選びや歩き方に問題があることが長ければ長いほど足の病変と言われる、巻き爪を含めて色々な足のトラブルにつつながります。

例えばタコや魚の目、テンペイ足、カイチョウ側、足底筋膜炎さらには外反母趾などの足の変形も起こりやすくなります。足の骨格まで進みすぎると、巻き爪の痛みも取れにくくなってしまうこともあります。

こうなる前にまずは、このあとご紹介する後半の記事で巻き爪の正しいセルフケアで巻き爪の予防と痛みの改善を目指しましょう!

 

※後編の記事は現在作成中です。もうしばらくお待ちください。