巻き爪の治療方法はどんなものがあるの?
もし、自身の足の爪が巻き爪である場合、痛みがある場合はすぐにでも治療したいですよね。
では、その治療ですが、巻き爪の治療法と言われてどんなものを想像するでしょうか。
漠然と、爪を切るんじゃないかなっと思う人も入るかも知れませんね。
今回は、巻き爪の治療方法についてご紹介していきます。
巻き爪って何?
そもそも巻き爪とは、なんなんでしょうか?
読んで字のごとく通常真っすぐ生えてくるはずの爪が、内側にくるっと巻いて生えてしまうことです。
実は、巻き爪の種類は大きく分けて3つに分かれるのです。
一つ目は、陥入爪(かんにゅうそう)
爪の周囲の皮膚に食い込んで痛みが生じる。巻き爪の症状で一番多いのがこの種類です。
二つ目は、弯曲爪(わんきょくそう)
両側性の陥入爪がひどくなったもので、爪が爪床の皮膚を挟み込むようにして「のの字」型に巻き込み、持ち上がってしまったものです。
三つ目は、爪甲鈎弯症(そうこうこうわんしょう)
年配の方に多く見られ、爪甲(爪の外側の部分)が異常にぶ厚くなるのと同時に、異常に伸びてツノのような外観になってしまう症状です。
甲状腺機能低下症などの内分泌障害なども原因となります。
治療方法は?
「爪が巻いてしまうなんて、見た目も悪いし、爪が皮膚に食い込んで痛いからどうにかしたい!!!でも、どうやって治すのかな・・・」
そんなあなたのために、ご紹介します、巻き爪の治療方法!
巻き爪の治療方法とは一つだけではないのです、世の中には様々な巻き爪の治療方法があるのです。
巻き爪の治療方法~手術~
巻き爪の治療方法で一番多くの方に知られているのが、手術です。
手術の方法にも二通りあります。
一つは鬼塚法、もう一つはフェノール法です。
①鬼塚法とは
巻いている爪の部分を切除して、切除したところを糸で縫いつける方法です。
<手術方法>
・指神経ブロック、局所麻酔を注射します。
・指の付け根にゴムを巻いて血を止めます。
・爪の縁を爪母(爪の根)から切除して爪の幅を狭くします。生えてこないように、鋭匙(curette)を用いて末節骨の骨膜も切除します。
・マットレス縫合を行い、皮膚はなるべく爪の下に入れます。
・術後1-3週間で抜糸し、入浴できます。
<利点>
・健康保険が適応されます。
・フェノール法と比べて、爪母の切除範囲を狭く限定する事ができます。
<欠点>
・術後の痛みが強く、特に両足の手術では入院で行うこともあります。
・残った爪は巻いたままです。
・爪の幅が狭くなり、見栄えか悪くなります。
・力が入り難くなります。
②フェノール法とは
巻いている爪の部分を切除して、切除したところに薬を塗り爪を生えてこなくさせる方法です。
<手術方法>
・指神経ブロック、局所麻酔を注射します。
・指の付け根にゴムを血を止めます。
・爪の縁を爪母(爪の根)から切除して爪の幅を狭くします。生えてこないように、鋭匙(curette)を用いて末節骨の骨膜も切除します。
・爪母にフェノールを塗ります。2-5分間待ちます。
・無水アルコールと抗生物質入り生理食塩水で洗浄し、縫合は行わずに開放創にします。
・術後2-4週間で傷が乾き、入浴できます。
<利点>
・健康保険が適応されます。
・術後の痛みが軽く、外来で行えます。
<欠点>
・爪の幅が狭くなり、残った爪は巻いたままです。
・爪の固定が不安定になり、伸びる方向が変わることがあります。
・爪母をフェノールで焼灼するのですが、小爪が伸びてきて再発する事があります。
上記が、手術の方法です。
保険が適用されるというのが一番の利点であり、爪の形が変形してしまうのが欠点だということが分かりますね。
巻き爪の治療法~ワイヤー~
巻き爪の治療方法の二つ目はワイヤーです。
専用のワイヤーを爪の両端に掛けて引き上げることで痛くなく巻き爪を矯正していく方法です。
<施術方法>
・巻いている爪の横に専用の器具を取り付けます。
・取り付けた器具にワイヤーを引っ掛けワイヤーを巻いて巻き上げていき、巻いている爪も一緒に持ち上げて生きます。
・ワイヤーの長い部分を取り付けて施術終了です。
・その日から入浴可能です。
<利点>
・痛みがすぐに取れます。
・矯正力が根元に掛かるため爪を元の部分から矯正でき、短い爪にも痛くなく装着可能です。
・一度施行すると1ヶ月ワイヤー交換不要であり通院負担が少ないです。
<欠点>
・健康保険が利きません。
・一点固定なので爪の弱い方には向かない方法です。
これがワイヤー式の方法です。
利点としては、痛みがすぐに取れるということ。欠点が健康保険が利かないと言うことですね。
その他の治療法
前述で、有名な手術方法とワイヤー法をご紹介しました。
巻き爪の治療方法には、このほかにもプレートを爪の表面に貼り付けて、プレートが戻ろうとする力で巻き爪を持ちあげるプレート法。
または、爪に小さな穴を開けその間に細いワイヤーを通し巻いて矯正する、ワイヤーの治療方法もあります。
様々な治療方法があるのがこれで、分かりましたね!!
一番大切なことは、巻き爪を放っておかないことです。
自分に合った治療法を見つけ、早めの受診をするようにしましょう!
- カテゴリー
- ブログ
- 投稿日
- 2016年7月17日