90%が知らなかった!巻き爪になる本当の原因と対策 前編

「歩くと足の親指が痛い」「ちょっとぶつかっただけで指から出血がある」このような症状でお悩みではありませんか?

それはもしかして「巻き爪」で爪が足の肉に食い込んでいる状態だと思います。
じつは国民の8割が巻き爪、および巻き爪予備軍といわれているということをご存知ですか?

今は痛みがなくても、よく見ると軽く爪が巻いているという人は少なくありません。骨格の歪みや歩き方の問題で巻き爪になるということもあるので、早めの対処が悪化を防ぐ最も効果的な方法です。

巻き爪は靴だけの問題ではない

巻き爪というのは、変形した爪の外側部分が指の筋肉部に当たってしまい、炎症を起こした状態を言います。ひどくなると爪が筋肉に食い込んで、赤くはれ上がったり、出血や化膿したりすることもあります。

■巻き爪の原因は靴が悪いだけではない

出血や化膿の原因は、足にあっていない靴にあるといわれますが、それだけではありません。巻き爪になる原因は、巻き爪の足をよく見るとほとんどの方に足の歪みがあります。

足の歪みが爪の変形を引き起こす

足の爪には、指先の「保護」と、指先により強い力がかかっても耐えられるようにする「補強」という2つの役割があります。

本来、足の親指の底面は地面に対してまっすぐ下を向いていますが、足の歪みがあると親指はねじれてしまい、斜め下をむくようになります。そうなると、爪は補強作用の爪の端の部分で行おうとするので、その結果爪が変形していき筋肉部分に食い込んでいくのです。

巻き爪は足の歪みが原因の一つです。ゆがみを解消しないと再発しやすいんです!

足のトラブルを起こすその他の原因とは

人は靴を履き、服を着ます。爪の手入れも他の動物とは異なり、器具を使うようになりました。

足にかかる負担についても大きな違いがいくつもあります。まず、四足歩行から二足歩行に変わりました。これによって足にかかる負担が大きくなっています。

そして、面白いことに、他の動物では成体になると体重の変化はあまり見られませんが、人は、成人になっても体重の変化が見られることが多いものです。

そのため、足にかかる負担は人によって大きく異なります。また、他の動物にあまり見られない特徴として、個人個人で運動量が大きく違う点もあります。

こういった原因を知り、少しずつ生活を見直すことができれば、それだけでも足にかかる負担を減らすことができます。

足のトラブルの原因

①遺伝

人の身体の特徴は、遺伝子のよって親から子へと引き継がれていきます。近年、話題となった遺伝子に肥満遺伝子というのがあることはご存知ですか? この遺伝子を持っていると、もっていない人に比べて肥満になりやすいということが分かりました。

他にも乳がん遺伝子や糖尿病になりやすい遺伝子など様々な遺伝子が見つかっていて、近視になりやすい遺伝子というのもあるそうです。

外反母趾になるという直接的な遺伝子はまだ見つかっていません。しかし、なりやすい遺伝子はあります。例えば第一中足骨が内反しやすいものや、骨質が弱いというものも外反母趾になりやすいといえます。

②体重

一般には、体重が重すぎると外反母趾や巻き爪になりやすいとされています。確かに、体重が重すぎると足に過剰な負担がかかり、偏平足などになりやすいのですが、実際には体重が重い方より軽い方に外反母趾などは良く見られます。

それはなぜかというと、全ての物体は質量がなければ形状を維持できず、人の身体も例外ではないからです。体重が軽いと正しい骨格を維持するのが難しいのです。

③運動不足

体重が重くても軽くても、足の骨格を維持するのに十分な筋力があれば足のトラブルは起きにくくなります。

ところが、現代人では運動不足の方が非常に増えていると言われています。男性の一日あたりの平均歩数は8000歩以下で女性は7000歩以下に過ぎません。

コレでは筋力が落ちてしまうのも無理はありません。だからといって、突然運動を始めるのは好ましくありません。

普段から運動らしい運動をしていない人が、急に運動を始めたときが一番注意が必要です。運動不足で筋力が十分にない状態でいきなり大きな荷物を書けるようなことをしてしまったらどうなるでしょうか。

慣れないランニングシューズをはいて町内一蹴は知ったら巻き爪になっていた、という笑えない話は珍しくないのです。

対策として歩き方が大事

歩き方1つで、足にかかる負担はずいぶんと減らすことができます。一説によると、足にかかる衝撃は歩く時で体重の1,2倍、走ると3倍もかかるといわれています。

足にかかる衝撃自体を減らすことはできませんから、その衝撃をどう分散して負担を減らすかを考えていくことになります。

■膝を上手に使うことが大事

「正しい」歩き方のポイントの一つに「膝を伸ばして歩く」というのがありますが、コレは足や膝に大きな負担を与えるので足にトラブルを持っている人にはオススメできません。

膝を柔軟に使うことできれいに歩け、しかも足の負担を減らすことができるのです。

正しい歩き方のポイント

①下腹部を軽く引き上げ上半身は軽く伸びをするようにする
②一本の線を足の内側と親指で踏むようにし、つま先は進行方向に向ける
③足は膝から出す
④腕のフリは肘が体幹(胴体)の幅を超えない程度に
⑤歩幅を眼明日は自分の足の一つ分
⑥踵から着地する。歩行時に音があまりしないようにする
⑦後ろ側の足は地面をけるように膝を前に出すようにする

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かんたんストレッチで外反母趾・巻き爪が治る本 27ページ 図を参照

 

巻き爪は日々のちょっとした部分、歩き方や爪の切り方などを気をつけるだけで症状が緩和されます。 今回は巻き爪になる原因の前編でしたが、しっかり実践してもらい後編もお見逃しなく!