意外に知らない巻き爪や外反母趾予防・治療の靴選びの基本

靴を選ぶとき、皆さんは何を選択の基準にしていますか?

価格とデザインという声が聞こえてきそうですが大半はそのような選択基準がおおいのではないでしょうか。

でもちょっと待ってください。靴選べで最も重要なことは、自分の足にぴったり合うかどうかです。「この靴は履いていると足が痛くなるけど、流行のデザインだしなー」と、無理して履いていませんか?

きついけど履いているうちに足に慣れてくるだろうなどという考えは今すぐ捨ててください。

では靴を選ぶときにどのような基準で靴を選んだらいいのかをお伝えしていきたいと思います。

 

足は常にストレスにさらされている!

特に女性や男性でもビジネスシューズをはいている方は、帰宅して靴を脱ぐとホッとした経験はありませんか?特に、足をスマートに見せる先のとがった細いハイヒールは、体重が前にかかって歩くたびに足を強く締め付けてしまいます。

すると身体は無意識のうちに歩き方を変えて足の負担を軽くしようとします。その結果、筋肉を傷めたり骨格にゆがみを生じさせたりします。

それだけではありません、ストレスにさらされ続けいていると、疲労、倦怠感、頭痛、イライラ、生理不順、めまい、胃痛、食欲不振など、さまざまな症状が引き起こされます。
なので合わない靴は身体にとって「凶器」ともいえるでしょう。

 

増えている巻き爪・ハンマートゥ・外反母指

現代人は巻き爪やハンマートゥ、外反母指など様々な足の障害を訴える人が急増しています。これらの足の不調のほとんどは、合わない靴が原因なんです!

靴を履く目的は、足の機能を保護し、その目的を高めることにあります。したがって靴の構造は次の3つの部分が重要になります。

①足のアーチを支える(土踏まずが自然な形をしている)
②足の指が自由に動かせる
③体重を支えるために、踵の部分がしっかりサポートされている

実のところ、靴の履き心地の8割を決めるのはインソールです。足の裏の形は一人ひとり違うので、それを調整するためには、その人の足の形に合わせた中敷が必要になります。自分の足にあわせて調整した中敷と靴は、信じられないほど履き心地が良いばかりか、足の病気の予防や改善すら出来るのです。

 

アインラーゲンって知ってる?

なにそれ?聞いたことないけど。。。と思われたかと思いますが、簡単に言えば靴の中敷のことです。ドイツ語なんですが、ドイツは靴の先進国で外反母趾や巻き爪などの足のトラブルは靴で治すことがもはや常識になっています。

足の裏の形は千差万別です。しかも、左足と右足でその形は違ってきます。その違いを調整するのがアインラーゲンです。

insole2

こんな感じで足にあわせて寸法を取ったり、体重のかかり方をみたりします。
近年、日本でもアインラーゲンで靴の調整をしてくれる靴専門店が増えています。

また、アインラーゲンは足を守るだけではなく、よくあったアインラーゲンを装着されていると自然な歩行が可能になります。膝・腰、背骨に無駄な負担がかからないので、膝痛や腰痛の予防になります。

うれしいことに、アインラーゲンで足の形が補正されると、O脚やX脚を改善することも出来ます。さらには、膝の痛みを軽くしたり、腰痛を解消したりするのにも効果を発揮します。

 

市販の靴には限界がある

最近ではコンフォートシューズと名づけられた、履き心地を重視した靴も量産されています。また、外反母指の程度は左右の足でも違うほど個人差が大きいため、自分にぴったり合う靴を探すのは困難です。いずれにせよ、代表的な靴型を採用しますから、履き心地は重視しても、外反母指や偏平足に合う靴が大量生産されることはありません。

靴のメーカーは人口の70%までの人に合う靴を作っています。これが市販靴の限界なのです。

kuturi

 

ハイヒールは諸悪の根源

女性にとってハイヒールは欠かせないアイテムの一つですね。ヒールの高い靴を履くことでつま先立ちになり、足が小さく、細く見えるようになります。当然、ヒップの位置も高くなり、下半身がスラリと長く見え、身長も高く見えます。だから女性にとってハイヒールは欠かせません。

しかし、ハイヒールには大きな弱点があります。まずは第一にハイヒールを履くことによって、歩き方が変わってしまいます。

ヒールが高いとつま先立ちになります。この歩き方は幼児の歩き方と同じです。また、高齢者も足の筋肉が衰えてしまうと、このような歩き方になってしまいます。効率のいい歩行が出来ないために長時間歩くことは出来ません。

このようにハイヒールは歩行には適した靴ではないのです。しかし、女性にとってはきれいに見せるためのアイテムですので、ホテルやレストランなどの屋内での歩行かつ、短距離の場合のみ利用するなど決めてみてはどうでしょうか?